第1回のテーマは「地域とアート」です。アートにとって地域というテーマとは、そしてアートを通した地域コミュニティの活性化は可能なのか、といった話題に触れていきます。
本記事では、本授業で共有されたアーティストリストと、本授業で紹介された社会側のキーワードを紹介します。
[アーティストリスト]
マルセル・デュシャン《泉》1917 詳細
ルーチョ・フォンタナ《CONCETTO SPAZIALE, ATTESA》1960 詳細
DIC川村記念美術館「ロスコ・ルーム」詳細
ダミアン・ハースト《Mother and Child(Divided)》1993 詳細
中谷芙二子《霧の抵抗》2018 詳細
アンドレアス・グルスキー《Kamiokande》2007 詳細
ジェームズ・タレル「光の館」詳細
ローマン・オンダック《Measuring the Universe》2017 詳細
目[mé]《まさゆめ》 詳細
草間彌生×Louis Vuitton 詳細
ディムート・シュトレーベ《シュガーベイブ》2014 詳細
animporobabulefuture 詳細
朴炫貞 アノオンシツ 詳細
小田原のどか 北海道百年記念塔解体問題 詳細
[対話式鑑賞のテーマ作品]
朴炫貞 《So Far, So Near》2008-2013
[地域とアート 社会キーワード]
ビルバオ効果
スペイン、ビルバオがグッゲンハイム美術館を誘致し、都市再開発に成功した事例から生まれた言葉。グッゲンハイム効果ともいう。観光による外部経済効果だけでなく、アートの街というイメージ効果もあった。
外部志向性
他のステークホルダーの価値向上を通して、自分たちの活動も活性化する戦略。地域との連携や、地域特産品のプロデュース活動を通して、芸術祭それ自体の集客だけでなく地域全体の活性化を目指す。
弱い紐帯
社会ネットワークでは、集中して深いネットワーク(紐帯)と広く浅い紐帯では、情報の伝わり方が違うという指摘がある。弱い紐帯の場合は、実質的な交流が少ないため、何かを行使する力は弱いが、友人圏が異なるため、情報の多様性は高く、情報伝達が効率的で拡散性は高い。地域芸術祭も、県外や海外からの来場者が多く、弱い紐帯を広げる活動だと考えられている。
創造都市戦略
クリエイティブな企業や人材の誘致を目指すため、都市の開放性や美観を含めて魅力度を高めていく戦略。アートやデザインといった産業が集まることによってイノベーションを活性化させたり、地域住民の幸福度を向上させる効果が期待されている。創造都市戦略は、世界各国で採用されており、札幌市もその一つである。
サイトスペシフィックアート
特定の場所の文脈に沿って制作されたアート作品。近年は、地域住民との連携によって生まれる作品もある。
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